mattintosh note

どこかのエンジニアモドキの備忘録

自作キーボードケース用シリコンダンパーを作る 2nd season

作ってからだいぶ時間が経ってしまっているのですがシリコンダンパーの 2 つ目を作りました。

前回はグミーキャストゼロで製作しました。

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グミーキャストは柔らかさが最高でしたがベタつきの後処理が面倒だったので今回は硬度を調べて柔らかめに分類される食品用シリコン HTV-2000 を使うことにしました。大きめのヘラが一緒に付いてきます。グミーキャストと異なり HTV-2000 は配合比 1:1 で取り扱いがとても簡単です。プラカップは付いてこないので別途用意が必要です。

A 剤と B 剤を同じ容器に入れたら数分かけてしっかり撹拌します。すぐ硬化するタイプではないので落ち着いてしっかり混ぜます。この時点で気泡が入りますが特に気にしなくて大丈夫です。

シリコンはできるだけ高い位置から細い糸のように流し込んでいくのが気泡が入りにくいコツなんだそうです。短いですが動画にしてみました。

平らな場所に置いて硬化させます。多少気泡が入っているように見えますが、時間が経つと自然に消えていきます。写真はそのまま置いてますが、実際には埃が入らないように上に軽くラップを被せていました。

効果時間は 8 時間程度とのことですが、冬で気温が低かったので 1 日放置しました。グミーキャストは柔らかすぎて剥がすのが難しかったのですが HTV-2000 はその辺全然気にしなくてよさそうです。気持ちよく剥がれていきます。硬化後の透明度はグミーキャストの方が高いですが、HTV-2000 もある程度透明度はありそうです。

まるでイカの刺身にでも出来そうなくらい綺麗なダンパーが出来上がりました。

が、グミーキャストより固く、PCB ソケットで凹むほどの弾力が無いためネジの長さが足りず固定できないという結果になりました…。

気を取り直して 2 回目。薄めのが出来上がりました。量の目安としては四隅の部分にシリコンが溢れない程度のようです。

完全な透明ではありませんが LED の光は問題なさそうです。

音はグミーキャストの方が静かになりますがダンパーレスよりは断然静かです。

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その後試作品を何枚か作りましたがシリコンを取り外すときは毎回快感でした。

KPrepublic JJ40/BM40 40% フラットアルミケースのシリコンダンパーの作成に必要な原料の量は約 46g でした。(使用する原料によって重さが違う可能性もあるのであくまで参考値)

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このケースにもともと付属しているネジは M2×4mm っぽいですが、シリコンダンパーの厚みによっては PCB が固定できなくなってしますので可能であれば M2×5mm とかのネジを用意しておいた方がいいかもしれません。ネジを購入するときは必ず磁性があるタイプを購入しましょう(経験談)。

HTV-2000 に関してはどちらが硬化剤なのか表記がなかったのでそれぞれ配合比 2:1 で変えて作ってみたところ A 剤が多いと固くなり、B 剤が多いと柔らかくなるようです。ただ、柔らかくなるといってもグミーキャストの柔らかさには及びません。また、効果時間が長くなる可能性があります。

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Amazon では 1000g と 500g の取り扱いがありますが 500g でも何回かやり直しができる量です。