先日 Everglide Dark Jade で新しい 40% キーボードを作ったのだがタイピング音がうるさい。Halo ステムなスイッチに加えてケースがアルミなこともあって音が響く。
Everglide Dark Jade
— Y (@mattintosh4) 2021年2月2日
Carbon plate
Lowprofile alminium case
PBT DSA keycaps pic.twitter.com/bGwWjmeFPK
何かいい方法はないものだろうかと商品が梱包されていた梱包材を使ってみたりしても特に効果は見られず。
「そういえば昔本棚に使ったすきまテープが防音なんとかって書いてあったような」と思って探してみるもののどこの製品かまったく覚えておらず、半日くらいかけてようやく見つけたのがニトムズの『防水ソフトテープ』だった。(すきまテープじゃねぇ)
ヨドバシカメラで 322 円。安い。しかも送料無料。グレーと黒のラインナップ。
さてこれは一体どういう素材なんだろう?と調べてみたところ同系統の製品に「エプトシーラー」というものがあるとのこと。こちらはニトムズブランドではなく日東電工で出しているようで、車のデッドニングにも使われるそうな。(そういえばカーオーディオに凝っていたときにこんなの調べた記憶がある)
エプトシーラーもヨドバシカメラで取り扱っていてお値段なんと 302 円。カーショップで買うより全然安いんじゃないかな…。
https://www.yodobashi.com/product/100000001003963127/www.yodobashi.com
ケースのサイズを測ってみるとだいたい 75 mm なので 15 mm 幅のエプトシーラーを使えばぴったりサイズになりそう。
ケースの内側が75mmなので15mm幅のエプトシーラー使えば完璧では🤔 pic.twitter.com/hDpMN4rIOn
— Y (@mattintosh4) 2021年2月6日
さっそくヨドバシで注文。
さぁどちらが防音性に優れているでしょうね… pic.twitter.com/xXJddENvdB
— Y (@mattintosh4) 2021年2月7日
ケース内部の長さが 75 mm なので 15 mm 幅のカットして並べればいいだけ。ネジ穴用の穴を開けていい感じに並べていく。仮なので剥離紙はとりあえずそのままにした。(貼るかどうかでも多少変化はありそう)
— Y (@mattintosh4) 2021年2月7日
叩いてみると無加工のものと結構音が違って中身がしっかり詰まっている感じ。(オレンジ色の方はそもそもスイッチついてなくて PCB だけ固定されてる状態なんだけども)
こっちの方がわかりやすいか pic.twitter.com/6ic7vAXdd7
— Y (@mattintosh4) 2021年2月7日
PCB をセットして使ってみるとなんとなく音が落ち着いた感じ。それよりもタイピング時の振動が少なくなった印象。300 円でできるお手軽 DIY。
ちょっと音落ち着いたかな〜 pic.twitter.com/EdDOM8sSEp
— Y (@mattintosh4) 2021年2月7日
一応記録として残しておくと、いまはエプトシーラー5mm厚を並べて防音・緩衝材にしてる。数日後にはこれがシリコンに変わる予定
— Y (@mattintosh4) 2021年2月14日
エプトシーラーテープは数百円で買えるので手軽にできるプチチューン pic.twitter.com/VVAI7QuUwO
エプトシーラーでも多少効果はあったが YouTube を見てると Tofu ケースのダンパーを自作されている方を発見。
How to Make a Tofu 60 Silicone Dampener | Mechanical Keyboards https://t.co/BhoGvTIkc6 @YouTubeより
— Y (@mattintosh4) 2021年2月13日
ほー!
これはやってみたい…。で、また素材を調べること数時間。調べれば調べるほどよくわからない。動画で使われていたシリコンは 2 液タイプで Amazon で同じものが売られていたがお値段 1 万円。ちょっとお手軽とは言えない金額である。
で、もちもちぷにぷにと言えば某アダルトグッズ。こちらも YouTube で自作されている方がいらっしゃったので動画を見てみたが紹介されているエラストマー樹脂の入手先がわからず一旦保留。
また暫くネットの海をさまよい発見したのが『グミーキャストゼロ』だった。
『グミーキャストソフト』でも良さそうだったが、グミーキャストゼロの紹介文には「べたつき」という文言がなかったので強調されていなかったのでグミーキャストゼロを選択。(実際にはグミーキャストゼロも結構ベタつくので注意)
こちらもヨドバシカメラで購入。
300g と 90g があるが、容量単価優先でとりあえず 300g で買っておいた。
商品が届いたので早速作業開始。
まずは素材の必要量を確認するためケースを目張りして水を使って測定。だいたい 70g くらい。
70gで足りそうだった🤔 pic.twitter.com/LfvKxruQO1
— Y (@mattintosh4) 2021年2月16日
硬化剤の量で硬度を調整できるようだがよくわからないのでとりあえず中間の比率(硬度 6)にして A 剤と B 剤を足して 70g くらいになるように混ぜる。混ぜムラがあるとちゃんと固まらないことがあるそうなので泡立てないようにしっかり混ぜてからケースに投入。硬化すると体積が若干減るので表面張力を利用して少し多めに入れる(余ったけど)。透明度が高く、商品説明通り気泡もほとんど発生していない様子。
ヨシッ pic.twitter.com/wlBS53ofgz
— Y (@mattintosh4) 2021年2月16日
埃が入らないようにラップでカバー。
地震きたら終わるタイプのやつ pic.twitter.com/j0qgLNId2i
— Y (@mattintosh4) 2021年2月16日
硬化すると柔らかい蒟蒻というか名前の通りグミっぽい感じになる。今回は買い置きの透明カップを使ったが、説明書読み直したら透明カップの素材に合わないそうなので一緒に付いてるカップを使った方が良さそう。
一応固定はしたっぽい pic.twitter.com/YRD9Bkc02S
— Y (@mattintosh4) 2021年2月16日
24 時間で硬化するらしいが冬場だったので余裕をもって 36 時間放置。透明度は滅茶苦茶高い。最初の頃は問題なかったが、時間が経つに連れセロテープの縁から泡が発生していて少し気泡が入った。気泡が入ると整理券の切り取り線のようになりウレタンがちぎれやすくなるので注意した方が良さそう。
予想通りかなりしっかりと張り付いてしまっているので剥がすのに気を使う(少しちぎれた)。下地処理すれば剥がしやすくなるんだろうか。
なんとか全部剥がせまた。予想外にベタベタするので写真取るのも結構大変。
透明の方が綺麗だったが、流石にベタつき過ぎるのでキットに付属の小麦粉のようなものをまぶしてベタつきを防ぐ。透明なので表と裏で塗布されてるところがわかりにくい…。
先程の美しい透明感は消え、生八つ橋のようなものができあがった。思ってたのとなんか思ってのと違うけどこれはこれで綺麗と言えるのかもしれない
ケースに戻す。感触はほんとうにグミっぽくて触っていて気持ちいい。
さてさて結果やいかに…。
いいじゃん…いいよ…いいよグミーキャストゼロ!
暫く使っているとこんな感じになる。
後日他の素材でも試してみる予定。