mattintosh note

どこかのエンジニアモドキの備忘録

🐧 Mac OS X 風のお洒落なリナックス『elementary OS』

OS X 風のインタフェイスを搭載した Linux ディストリビューションelementary OS』のレビューです。


elementary OS は Ubuntu がベースの Linux ディストリビューションで、軽量と美しいインタフェイスがウリのようです。Pantheon と呼ばれるデスクトップ環境で、触ってみた感じは OS X の要素を取り入れた GNOME という感じです。

今回はバージョン 0.2.1 Luna(32-bit)を使用しました。

アプリケーションランチャは Ubuntu と似たような感じです。標準ブラウザは Webkit 系の軽量ブラウザ『Midori』、写真管理やミュージックプレーヤなどは Linux の標準的なものがインストールされています。


デスクトップ下部には『Plank』によるドックが配置されます。シンプルで動きも良いです。テーマもいくつか用意されているのでお好みで変更できます。ドックアプリケーションは『Docky』や『Cairo-Dock』を使ったことがありますが、この『Plank』が一番扱いやすいです。


更に OS X の Exposè(現 Mission Control)ライクな機能も用意されています。ホットコーナーもあり、ワーキングスペースの一覧を表示したり、カスタムコマンドを実行することができます。ワーキングスペースの表示に関しては OS X よりも滑らかでした Σ(゚Д゚)

ワークスペースオーバビューでは画面下にワークスペースのプレビューが表示され、ワークスペースの切り替えやアプリケーションの移動が簡単にできます。キーボード・ショートカットやホットコーナーで呼び出しができます。


ファイルブラウザも Finder ライクなデザインです。メニューが無いのでちょっと物足りない気もしますが…。


RAM 使用量は 300 から 500 MB 前後で XP 時代後期のマシンでもそこそこ快適に動くのではないかと思います。ディスク使用量はアップデートインストール後で約 2.5 GB とかなり少なめです(インストールされているものも当然少ないですが)。今回はテスト用に 16 GB の USB メモリを使用しましたがかなり余ってしまいました。

elementary OS を使ってみて

自分が Pantheon に慣れていないせいもありますが、MATE や Xfce と比べるとフォントサイズやパネルなどの設定を変更するための GUI が用意されていないのが少々難点かもしれません。むしろそちらの方がシンプルに収まっていいのかもしれませんが…。尚、フォントに関しては gnome-tweak-tool で変更可能です。

elementary-tweaks から変更できるようです→ Install Elementary tweak | elementary OS

アイコンテーマは elementary Icons by DanRabbit on deviantART で公開されているので elementary OS 以外でも使用できます。

Ubuntu のバージョンが少し古いので GIMP などのアプリケーションのバージョンもそのままだと古いものが落ちてくるようです。新しいバージョンはリポジトリの登録を。扱いは Ubuntu とほとんど同じなので日本語化などもヘルプが必要な場合は Ubuntu の情報を漁ればなんとかなるかと思います。Pantheon に関しては ArchWiki に掲載されている情報が詳しいかと。

とにかくインタフェイスが綺麗なので使っていて楽しい OS でした。

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